あからさまなんだよ。

君と私の生存記録

カビが全然落ちません!

7月なのに沢山雨が降って、もう8月になりまして、9月に手が届きそうです。

溜め続けている洗濯物がなかなか減りません。

こんばんは、岡村です。

 

 

小さい頃、私はすっっごく大人しい子供でした(自覚あり)。全然何も言わない子供だったので、大人の人には人気でした。

5歳だか6歳の誕生日にゲームボーイアドバンスのゲームを1個買ってあげると言われてゲーム屋さんに行きました。私はその時たしか「とっとこハム太郎恋のキューピッド大作戦」が欲しかったのに、お父さんに「何が欲しいの?これとか面白そうだよ?」ってソニックのゲームを指されて、流されるようにうなずいて、買ってもらっておいて家についてから「これ欲しいのじゃない」とボロボロ泣きながら言ったのを覚えてます。

 

「なんで先に言わないの」

 

父からも母からも言われたのはこの一言でした。そうだよね。そう思うよねでも喉が張り付いたみたいに動きませんでした。

 

 

それから10年くらいたって私はよく喋る人になりました。よく喋る代わりに、大事なことは時間が経っても言えなくなりました。

それに気づいたのはもう6年くらい経ってからでした。

 

友達との軽口はなんぼだってポンポン出るのに、大事なことになると頭が白くなって口がびったりくっついて、お地蔵さんみたいになるとふと、自分の頭の片隅に薄ら暗いあの時の自分がいるような気がして。

このまま大事なことなんかひとっつも言えない人生になってしまうのかってそら恐ろしくなりました。

手を離して、自分の足で立とうと22の時思いました。

 

いま、ようやく私はやっと少しは自分の心を言葉にすることが出来るようになったと思います。大事なことも大事じゃないことも手に取って選べる。歩ける。走れる。

 

でも立ち止まった時に、ほんとにふと

なんてことだって言えなかったあの時の自分がまだ、ソニックのゲームを持って私を見てる気がして、単三電池を入れ替えることまで出来なくなるんじゃないかって。

手を取られないように、まだちょっと早足で歩くしかないのかなって思ったり、する。人と会わない、会えない生活の今日この頃。